小説

今生康宏によるオリジナル小説です

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1章 夏風が運んだもの 1節

Nearly Angel ~ 二人の時間をいつまでも 1章 夏風が運んだもの 1話 capriccioso ~ きまぐれに 「悠里さん、起きてます?」 「んにゃー、起きてます」 「お、おおっ、これが噂に聞く猫モード……!...
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0章 お姫様に憧れたお姫様

 女の子は誰でも、お姫様に憧れるものだと思う。  少なくとも私はずっと憧れていて、小さい頃はフリルのたくさん付いた「お姫様の服」を着たがっていた。  まあ、えてしてそういう服は高いものだから、テストをがんばったご褒美に買ってもらおうと、た...
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1章 第二手芸部の超越怪姫 1節

1章 第二手芸部の超越怪姫しゅげーやつ 1  訂正しなければならないことがある。私はオタサーの姫じゃない。正しくはオタクラブだ。サークルじゃない。  …………もっと他に訂正できるところがあったらよかったのだけど、残念ながら他に...
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1章 第二手芸部の超越怪姫 2節

2  「部活評価制度」  この学校にある特有の仕組みのひとつで、簡単に言えば、部活は二ヶ月に一度、生徒会の監査を受ける。  スポーツ系の部活なら、大会の出場実績、以前、私が入っていた手芸部なんかなら、フリーマーケットやイベントに出し...
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1章 第二手芸部の超越怪姫 3節

3  廊下の窓から、グラウンドを見下ろす。立地的に、部室棟からグラウンドは小さくしか見えないけど、野球部が試合をしている一方で、サッカー部もまた練習をしていた。更に奥のテニスコートでは、テニス部が練習をしている。一年生たちは練習試合...
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2章 吹奏楽部の白銀笛姫 1節

2章 吹奏楽部の白銀笛姫ミューズ 1  出会いは偶然を装った必然である。  そんな詩的な言葉を思いついて、でも、私はそこで全ての思考を失った。  体育会系は私にとっては眩しすぎる。そう思って、すごすごと来た道を引き返し、部活棟...
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2章 吹奏楽部の白銀笛姫 2節

2 「ゆうは、『吹奏楽部の白銀笛姫』って呼ばれているみたいです」 「へぇ……一年で称号持ちなんだ」  私もそうであったという事実には触れない。  悠里は楽譜を音楽室まで運ぶ途中だったようで、私が手伝うことにした。というか、こんな何も...
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2章 吹奏楽部の白銀笛姫 3節

3  夢はいつか覚めるから夢なのであって、覚めない夢があるとすれば、それは死だ。――立木ゆたか(高校生 2000~)  そんな格言を勝手に作りながら、私は今日も、第二手芸部でくすぶっていた。今は姫芽の衣装ではなく、部員のドール...
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2章 吹奏楽部の白銀笛姫 4節

4 「という感じで、部活をやめようと思います」 「神は死んだ!」 「おお、姫よ。あなたはなぜ姫なのですか」 「ホーリーシット!ブッダファック!」 「オタクに神はいないんだよ……いるのは創造主(クリエイター)だけだ。そして、その神はち...
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2章 吹奏楽部の白銀笛姫 5節

5  吹奏楽部は完全下校時刻の直前まで練習しているのが大半だ。  別に悠里が来ていることを確認した訳じゃないけど、私は部活の連中との最後の晩餐(という名のオタ語り)をして、その時が来るのを待っていた。  というか、ちょっとカッコつけ...
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